WOOD RESTORATION 02

ベントレー S2 コンチネンタル　突板貼り替えレストア。
この車両のウッドパネルは、ベース自体はしっかりとしていましたが、突板の劣化が著しく、すべて新しい突板に貼り替える必要がありました。このベントレーには、ロールス・ロイスのウッドパネルで見られる細かなウォールナットバール模様とは異なり、大きく流れる模様が特徴的なウォールナットバールが使用されています。この希少な模様を持つ突板は現在では入手が困難で、突板の選定から模様の配置、貼り合わせまで非常に手間がかかりました。

特にインストゥルメント・パネルのセンターから左右のドアパネル、そしてクォーターパネルへと、模様が途切れることなく流れるように連続するデザインを再現することにこだわりました。この作業には、突板の模様を慎重に合わせるための細やかな調整が必要でした。結果として、車内全体に統一感と躍動感が生まれ、ウッドパネルが生み出す豪華な雰囲気を引き立てています。