WOOD RESTORATION 03
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ウッドパネル修理
ロールス・ロイス ファントムⅥ 突板貼り替えレストア。
ウッドパネルの修復作業は、まず車両からパネルを取り外すことから始まります。この際、各パーツの状態やクリアランスを確認します。経年劣化によるウッドの変形や、開閉部分におけるウッドパネルへの負荷の有無などを入念に調べることが重要です。この工程を怠ると、修復後に問題が発覚しても手直しが困難になるためです。
今回修復を行ったファントムⅥでは、クリア層が劣化していたものの、ウォールナットバールの突板は一部を除いて良好な状態を保っていました。そのため、わずかに変形したウッドパネルの補正を施し、すべてのパーツのクリア層を剥離したうえで再仕上げを行いました。
クリア仕上げは、「吹き付け → 乾燥 → 研磨」を繰り返すことで、深みのある鏡面仕上げを実現します。立体的な形状のパーツの場合、一度にすべての面にクリアを塗布すると仕上がりが不均一になるため、時間をかけて一面ずつ丁寧に作業を進めます。この工程を重ねることで、多い箇所では20層以上のクリア層を形成します。
研磨作業も慎重を要します。特にウッドパネルのエッジ部分は、当時の角度を再現する必要があります。エッジの形状が丸みを帯びすぎたり、鋭角すぎたりすると、ロールス・ロイス特有の上品な雰囲気を損ない、内装全体のバランスが崩れてしまうためです。
今回はセンターキャビネットの扉に、微粒子のゴールド塗料を用いて「RR」ロゴをあしらいました。このロゴの上に複数層のクリアを重ねることで、奥行きのある落ち着いた仕上がりを実現しています。ゴールドの輝きがバールウッドの美しい模様を引き立て、高級感のあるアクセントとなりました。